日本民権運動とは?
皆さんは、自由民権運動をご存知ですか。人民の権利や自由の拡大を目標に掲げ、藩閥政治に対抗して政治に参加しようとした、明治前半期の広範な国民運動のことです。
1874年(明治7年)の板垣退助らの民撰議院設立建白書に始まり、最初は士族や都市知識人中心の運動でしたが、次第に豪農層も加わり、全国的なものになってきています。
その背景には欧米の政治思想に学んだ福沢諭吉や中江兆民といった啓蒙思想家が自由民権論を唱え、民衆の参政権、自由、自治を希求する内発的な思想と行動がありました。
そして1881年には、政府に国会開設の詔勅を出させることに成功し、ついに憲法の制定や国会の開設を実現します。日本が明治維新を実現したばかりで、近代国民国家をこれから創っていこうとしていたそんな時代に、国民が自ら運動を起こし、時の政府を動かし、大きな改革を実現しているのです。驚く他ありません。と同時に私たちは、明治時代の先輩たちから学び行動していかなければならない時機を迎えています。
今、政治は低迷し、政治不信が蔓延しています。私たちは現行憲法で国民主権が保障されているにも拘らず、主権者として政治を改革することを諦めてしまっているのではないでしょうか。
この国の政治の最大の問題は、日本のトップリーダーである内閣総理大臣が、国会の中で選ばれタライ回しされているため、政局にふり回され、国民のための政治が全く実現できていないことです。このままでは国民生活はますます苦しくなり、国際政治の中で日本の国益を守ることもできません。
首相の指導力を担保にするには、主権者である国民が直接首相を選び、大きな信任を与えることが絶対的な条件だと考えます。そのためには首相公選制の導入が最も効果的な改革なのです。首相を国民が選ぶことができれば、国民の政治への参加意欲や責任感も生まれて、民主主義の発展にもつながります。
この大改革は、これまで国会議員に独占されていた国のトップリーダーを選択する権利を主権者である国民に移譲する改革です。国会議員は既得権を手放しません。したがって、この改革を成就するには、私たち国民の側から運動を起こし、盛り上げて、国会に要求し、勝ち取っていかなければならないのです。
この首相公選制を実現するための国民運動こそが「日本民権運動」なのです。日本の国家リーダーを選ぶ権利を主権者である国民の手に委ねていく。
この大義ある運動を多くの国民の皆さんの参加と協力のもとに力強く推進していこうではありませんか。
どうか、首相公選制を実現する日本民権運動にご賛同ご参加ご協力をお願い申し上げます。
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